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2023年ケチャまつりのキーフレーズ「電子情報から生命情報へ」を北欧が追いかけている?
第45回記念芸能山城組ケチャまつりは、コロナ禍や生成AIの実用化などにより電子情報への依存が著しく高まってきた2023年8月に開催しました。そのとき私たちは、そうした電子情報の活用は利便性をもたらす一方、人類本来の豊かな生命情報活動の薄弱化を伴っており、それによる現代社会の閉塞と自壊はもはや否定できない段階に差し掛かったと危惧しました。そこで、「生命情報の粋というべき、人と人とを直に結ぶ〈絆〉という窮極の情報活動を実現し、パフォーマンスとして可視化するケチャこそ、従来にも増して現代社会に新たな意義をもたらす」(詳しくは「第45回ケチャまつりガイド」をご覧ください)という問題意識を込めて、「電子情報から生命情報へ」というキーフレーズを掲げたのです。
そのおよそ1年後となる2024年9月、子どものデジタルメディア使用を制限する北欧での動きが相次いで報道されました。それによると、スウェーデン政府は年齢別の適正スクリーンタイム(デジタルメディアの使用時間)を推奨し、2歳以下の子どもはスクリーンに触れるべきではなく、2~5歳は1日1時間まで、6~12歳は1~2時間まで、13~18歳は2~3時間までとしています。フィンランド政府が授業中に携帯電話などの個人用機器の使用を禁止する法律の制定を計画していることも報じられました。日本より早く始まったこれらの「電子情報から生命情報へ」を具体化する動きは、ケチャまつりに追随するものといえます。