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第47回 芸能山城組 ケチャまつり

47th Cak Festival, Geinoh-Yamashirogumi


【生きている脳がAIを圧倒する祝祭空間】
ケチャまつり 開催
2025年7月30日(水/宵宮)~8月3日(日)
新宿三井ビルディング 55HIROBA


芸能山城組ケチャまつり

 芸能山城組は51年前の1974年、バリ島人以外による〈ケチャ〉の全編上演に世界で初めて成功したことを機に誕生しました。その翌々年の1976年、共同体群衆芸能の精髄ケチャを中核に据え、〈未来のまつりの原型(プロトタイプ)の創造〉を掲げて立ち上げたのが〈ケチャまつり〉です。
 当時の日本は、西欧近代文明への讃美が絶頂を極め、今では信じられないことですが、伝統、村、祭りなどが旧弊として衰退の一途を辿っていました。そうした世情に真っ向から立ち向かって産声をあげたこの祭りは、COVID-19による3年間の休止は余儀なくされたものの半世紀にわたる歩みを重ね、新宿の真夏の風物詩として親しまれ、最大級のおでかけ情報サイト〈ウォーカープラス〉夏の人気夏祭りランキングで東京都の1位を獲得するまでに成長してまいりました。

生きている脳がAIを圧倒する祝祭空間

 ケチャまつりは、人類の遺伝子に約束された本来のライフスタイルを模索し実践する「行動する文明批判」そのものです。
 今年のケチャまつりでは、《生きている脳がAIを圧倒する祝祭空間》をテーマに掲げました。人間の感性と知性が大きな転換点を迎えている今、私たちは人間の脳が発するダイレクトなエネルギーに光を当てます。
 生成AIの急速な発展により、人類固有の営みも、非生物的な手法に置き換えられつつあり、私たちは現代の生存戦略としてAIへの依存度を高めています。

 そうした中で私たちは問います。「生きている人間にしかできないこととは、何か?」と。生成AIは膨大な情報を処理し、言語や画像、音声を模倣する能力をもち始めています。しかし、生成AIの本質はあくまで〈非身体的〉な計算機構です。そこには皮膚感覚も、鼓動もありません。触れることも、熱をもつこともない存在です。
 一方、私たち人間は生きている脳をもっています。その脳は、思考するだけでなく、汗をかき、鼓動を感じ、他者の体温に反応しながら動く身体とともにあります。この〈身体性〉こそが、AIには決して代替できない創造の源であり、芸能を可能にするもっとも根源的な力なのです。

 この身体性が実在することを、私たちは科学的に証明しました。私たちの文明科学研究所では、人間が気づいて入力した情報だけを離散的信号として処理するAIの世界ではその存在すら認識されていない、可聴域をこえる超高周波を含む音が、人間に大きな影響を及ぼすことを見出しました。そうした音がホモサピエンスの基幹脳ネットワーク(脳幹、視床、前頭前野など)を活性化させるのに対して、AIが対象とする意識で捉えることのできる範囲に限定された音は基幹脳活性を劣化させ、現代病のリスクを高めることを見出したのです。しかもこの有効な超高周波は、耳ではなく体表面、まさに〈身体〉で受容されることも突き止めました。

〈生きている脳〉の躍動が放つ祝祭〈ケチャまつり〉

 知覚を超える身体性シグナルの脳活性化——〈ケチャ〉は、まさにその真髄です。音やリズム、重なり合う声。言語に頼らずに生まれる群れとしての協調。指揮者も楽譜もない中で数十人から数百人が一体となって16ビートを同期させるのは、言語とは別な知覚であり、〈生きている脳〉の働きです。
 そのケチャをはじめ、バリ島のガムラン、ジェゴグ、ブルガリアやジョージアの民族合唱、日本のみちのくの太鼓芸能など人類が育んできた極上のパフォーマンスを聚(あつ)め、さらに組頭が全霊をかたむけた〈ハイパーソニック・野外ライブ〉を繰り広げ、〈生きている脳〉の躍動が放つ祝祭の熱を体で感じられるこの〈ケチャまつり〉は、いまの時代とそこに生きる私たちに必要な〈未来のまつり〉の試行に他なりません。

 真夏のひととき、ご家族やご友人もお誘いのうえ一人でも多くの皆さまに会場にお運びいただき、木陰が涼やかな風を誘う 55HIROBA で極上のパフォーマンスを心ゆくまでお楽しみいただきながら、「生きている脳」が放つ祝祭の熱を味わい、ともにまつりを盛り上げていただければこの上ない歓びです。
 もちろん、まつりを一緒に創り、ともに演じ楽しみたい、ケチャの円陣に参加してみたいというご希望も大歓迎です。どうぞお気軽にお声がけください。

 ★〈祭り仲間大募集!〉はこちら
 ★催し物の〈見どころ〉はこちら
 ★ケチャまつり募金はこちら


開催概要

■日 時  2025年7月30日(水・宵宮)~ 8月3日(日) ※小雨決行
7月30日(水)宵宮(公開リハーサル):午後4時~午後9時 (時刻は予定、以下同様)
7月31日(木): 午後4時~午後9時
8月1日(金)~2日(土):午後3時~午後9時
8月3日(日):午後2時~午後8時

■場 所  新宿三井ビルディング 55HIROBA(東京都新宿区西新宿2-1-1)
(JR「新宿」駅西口・徒歩8分、都営地下鉄大江戸線「都庁前」駅・A1出口前)

■入場料  無料
※ご家族やご友人と一緒に、またお一人でも、誰もがお楽しみいただけます。

■主な催し物(予定)
◇バリ島の巨竹アンサンブル〈ジェゴグ〉の演奏『交響組曲AKIRA』他
◇〈ジェゴグ〉の手ほどき(お客さまにジェゴグを演奏していただきます)
◇ みちのくの太鼓 華の競演〈じゃんがら念佛踊り〉〈鹿踊(ししおどり)〉
◇ ジョージア伝統合唱、ブルガリア民族合唱
◇ 大道芸(元祖山城流バナナマン)
◇ バリ島の青銅の交響楽〈ガムラン〉の演奏と踊り
◇ バリ島の呪術的合唱舞踊劇〈ケチャ〉
※〈縁日〉もひろばに繰り広げます。
※スケジュール・演目は都合により変更の可能性があります。
詳細は芸能山城組公式Webサイト、SNSでご確認ください。