Ⅲ. 人創り
Human Development
2.現代の高度専門化社会における若者の活性
これに対して、現代の高度専門化社会における教育では、このわずかな言語脳の機能ばかりを重くみて、その土台をなす非言語脳にあまり配慮しない、「言語脳偏重」型の教育とでもいうべきやり方がとられてきたのではないかと思います。このように、実世界との接点が非常に貧困な一方で、私が大学で受けた専門教育のように、他人の脳でいったんデジタル化された言語情報ばかりがつめこまれた脳からは、状況に対する柔軟性や真に創造的な働きというものが生まれにくくなっていくように感じます。
